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妻はすい臓がんを冷静に受け止め、一度も取り乱すことなく、最期まで自分らしく生きた
がんを知ってから死を迎えるまでの5か月を日記風に綴る
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入院 抗がん剤投与
●入院
■KKR高松病院に入院 2013年9月24日(火)快晴
朝、妻・長女・長男・私の4人で御山公園までウォーキング。

入院したのは7階の4人部屋。障子がある南の窓際。妻、お気に入りの部屋だ。
入院中の女性が何かと声をかけてくれ、すぐ打ち解ける。

 「なぜわれが」何度問ひても答へなく堂々巡りの問答つづく

妻の病床日記 2013,09.24(火) 入院
2時頃から目がさめ、うとうと・・・4時に起きる。
石けん箱の準備など、短歌も先月打ちこんでいた中から10首えらんで何とかなりそう
6時から30分間ウォーキング、「足どりが軽いですね」といわれて、つい「実は今日入院するんですよ」というとびっくりされていた。私のわるいクセだ。

6:30 外回りのそうじ、ラジオ体操。田崎さんに会い、前の土地の草刈りのお礼をいうとつい涙が出てしまう。
7:00 髪洗ってお風呂
8:00 あまちゃんみながら朝食、おすしとみそ汁、魚など

9じすぎ出発 ー 9時半すぎ高松病院へ入院
10:00 7Fの病室に案内されて着がえる。
 南の部屋窓際 向かいはs40年生まれの娘のような歳の人で、
 収納Boxを看護師さんに頼んでくれたり親切にしてくれる

12:00 はじめての食事 - 何と又ちらし寿司 私にまけずおいしい 多い
12:30 (長女)と(長男) 花もってよってくれる
13:00 エコー レントゲン(胸) 少しねむる
15:00 ○○先生来診「悩みないですか」
    これまでの経過を話す なぜもっと早くみつけられなかったのかと
    ひょっとしてこの先生が神経内科の先生?
15:30 MD先生来診

18:00 夕食(お風呂やめる)
18:30 He(夫)くる ウォーキングシューズもってくる、三浦さんから本2冊いただく
    OD先生にセカンドオピニオンについて相談したとのこと
    判断にまちがいないか、治療方針はいいか
    本人・家族が納得するためにもうけた方がいい

20:00 片山さんにTel TO病院にはこれといった先生がいないらしい
22じ 「ガラスの家」ねむたさこらえてみる
23じ 就寝


○妻の5年日誌 2013.09.24(火) 入院 12じ30にいく 

「5年日誌」は、この日から退院する 2013.10.18(金)まで記載なく空白

入院中はノート「病床日記」に記載




■2013年9月25日(水) 快晴 抗がん剤投与1回目
血小板の数値が低く、抗がん剤ジェムザールの量は半分とのこと。
夕方まで副作用などの異常はない。2日目に現れることが多いようだ。

セカンドオピニオン 2013/09/25 15:01 メール 眞須子ファミリーへ
昨日、主にセカンドオピニオンについて、OD先生に聞きました。
病状の診断が正しいか、治療方針は適切かなど、疑問・不安があれば、本人や家族が後悔 しないために、また今の治療方針でいいのかを確かめるために、他の医師の意見を聞く セカンドオピニオンを考えても良い。

香川大学医学部附属病院のHP「セカンドオピニオン外来」を紹介された。
ここには、セカンドオピニオンは、新たな検査はせず、持参する検査結果から専門医の意見や判断を提供し、患者に参考にしてもらうのが目的、とあります。

OD先生には、高松病院MD先生から聞いた病状・治療などを話しました。
OD先生は「転移があれば、手術はどうだろう? やはりジェムザールによる治療が主となるだろう」のような話でした。

ネット情報などから、 膵臓がんが肝臓に転移しているのが確かなら、手術は難しい、抗がん剤に よる治療で延命を図る、これが大方の方向のような気がします。

病院と主治医はどうだろう?ですが、 本人は高松病院に安堵しているようです。
主治医の人柄にも好感を持っているようです。 主治医の治療実績は不明です。

以上から、私はブログ「膵臓癌と闘う」も参考にして、 セカンドオピニオンはしなくてもいいように思います。 早い治療も重要のようです。

どうでしょうか?
今日、本人ともう一度話してみます。

妻の病床日記 2013,09.25(水)
5:50 出発 ウォーキング ー 栗林公園へ 北庭を半分まわる。ハスはもう終わって萩がきれい
6:30 帰着 ラジオ体操 - シャワーでサッパリする
6:30 食事 パンをトーストする 野菜多いすまし汁とオムレツ シンプルだけどお腹いっぱいになる
9:   2人の先生診察
10:00 いよいよ点滴開始
10:00〜10:17 吐き気止め
10:18〜10:50 抗がん剤(半分にしたという)

ひる前 婦長さん ごあいさつにきてくれる
12:00 昼食 ごはん1/2 コロッケ2コ 青菜のにもの イカとねぎのすみそ和え
    もってきた くるみたっぷりのゆべしを1コたべる

12:30〜のドラマみながらうとうと・・・抗がん剤の影響か?
2:30〜「相棒」みる・・再放送のもの
3:30 何となく寒いと感じ熱を計ると 36.9度 Tシャツをパジャマに着がえる
6:00 食事 今回から果物(ピオーネ8コ)とゼリーがつく、うれしい お腹いっぱい
    ごはん少しのこす さんま 青葉のつけもの みそ汁 大根すり
9:00 就寝



■2013年9月26日(木) 快晴 入院3日目
朝は少し冷え込む、カーディガンとコートを持参。
咳がある、かなり以前から続いている。肺にも転移か?

・香大病院あてのセカンドオピニオン受診申込書を受け取る。

・長女・長男は東京の専門病院でセカンドオピニオンを受けることを勧める。

妻の病床日記 2013,09.26(木)
3じ頃目がさめトイレ ラジオ深夜便 演歌で消す 3:45分又つける
4:00 の番組はよし カヤぶき職人さんの話だったが途中ねてしまう
5じまえ又目がさめる でも何の話か覚えてない 又ねたのか
5:38 の健康ライフは「歩く効用」だった。でも今日は昨日抗がん剤投与したばかりなのでウォーキング休む
廊下や隣のヘヤで体操 ふと屋上庭園があったことを思い出し行くことに。5Fと思ったが4Fだった。
かろうじてラジオ体操に間に合う。やはり戸外の空気を吸いながらする方が気持ちいい

7:00 看護師さん回診 MD先生回診 昨日の熱は一過性のものだったのか
7:30 朝食 今日からおかゆ おかず・・とスパゲッティのみ ワカメと卵のすまし汁 それに牛乳とぶどう7コ(おいしい) くすりのむ ハミガキ
8:00  あまちゃんみる
10:00 原先生、長尾さん、松尾さんにTel

12:00 昼食 ほうれんそうの卵まき 小松菜おしたし なし ヤクルト キャベツ・トマトサラダ
14:00 薬剤師 いたみ止めカロナールなし (ねむいねむい・・よくねた)

15:30 夫くる セカンドオピニオン 香大病院と東京で検討 子どもたちが納得するため
16:00 吉林さんお見舞い(メロン)いただく
    注意事項いろいろアドバイスしてくれる

17:00 くすりもってくる 変更・追加など
18:00 夕食魚 三杯酢 のざわな漬 とうふとみつ葉のみそ汁 野菜のかきあげ ごはん ゼリー バナナ しんどくて横になる
20:00 あさきゆめみし みる
21:30 就寝

セカンドオピニオン-2 2013/09/26 20:35メール 眞須子ファミリーへ
午後、高松病院へ行きました。
便秘のようで、これが副作用かなぁ、と言っていました。
今朝も栗林公園へ散歩したようです。
28日の朝、外泊帰宅予定です。

さて、セカンドオピニオンですが、 香大病院への受診申込書を預かって帰っています。 火曜日受診です。
東京でのセカンドオピニオンの話もしました。希望の病院を患者側で決めれば、高松病院から予約してくれるとのことです。
各病院のホームページに、セカンドオピニオンのページがあって、希望診療科(膵臓がん)が何曜日の何時からなどの情報があると思います。
そちらでもセカンドオピニオンを受けるのが良いと思うようでしたら ホームページの情報などから病院を決めてください。



■2013年9月27日(金) 快晴、セカンドオピニオンなど
・香大病院OD先生からセカンドオピニオンを受ける医師について、GD先生を推薦してくださった。
セカンドオピニオン受診申込書を高松病院に提出。

妻の病床日記 2013,09.27(金)
4じ前に目覚め ラジオ深夜便きく
 今日の花「萩」”さき初めし萩群をぬうしじみ蝶一つ二つのもの思ひあり”(鳥海あき子)
4:05〜45 明日へのことば「おだやかな静かな晩年をめざして」老人施設をつくった方のお話をメモする

5じ起床 便秘 冷水のむもダメ
5:40 ウォーキング出発⇒栗林公園へ(一周す)おとといよりも外気温が低くカーディガンをはおる
6:30 帰り、ラジオ体操 採血 検温してシャワー 洗髪
7:30 食事(おかゆ 白菜とハムの炒め物 牛乳 みかん と少なめ)
   ベッドのまわりをトイレクリーナーでそうじする
9:00 ひまでもったいないこの時間と思う 花の手入れとか習字とかしたいのに・・・
10:45 MD先生回診
12:00 昼食 うど ワカメちりめんすのもの 梨 アンニン豆腐 ヤクルト 下剤くれる
2:30 長尾さん お花もって見舞いに来てくれる
4:10 織田さん お見舞い


■2013年9月28日(土) 初めての帰宅外泊 急に病人になった
昨夜までは元気だった。
今朝は中央公園へ行きラジオ体操をしたとのこと。

妻の病床日記 2013,09.28(土)
4じ〜ラジオ深夜便きく 青森からの公開放送
4:00すぎ ききつつねむってしまう
5:30 ねむくておきられない〜 6じおきる
   栗林公園やめて中央公園へ散歩 ラジオ体操す
   しんどい
   便秘でない3日目(きのうヨーグルトのんだのに)
7:00 食事 又ハムと・・・みそ汁 おかゆ みかん 牛乳(のめず)
   しんどい 夫くるまで横になる 早くくるといったのにやはり
9:30 夫の迎えで帰宅
   途中吐く(春日川堤防)
   しんどくて帰ってもソファでゴロゴロ
   14:00 からのあんだらの引きつぎものばしてもらう
   三本松、引田、君代にTel
   三村さん夕方 くりごはんとぶどう ナスをもってきてくれる ありがたい
   でもたくさんたべられず
  ・安DさんにTel (原先生から今日きいたとのこと)
9:00 ねる 直後吐く

帰宅しています 2013/09/28 19:34 メール 須子ファミリーへ
今朝、家に帰りました。

抗癌剤の副作用と思います。
高松病院を出るとき「今日はえらい」。
帰宅中の車中で吐き気。
家に帰ってもしんどくて何も手に付かない状態。
昨夜まではおいしく食べていたのに、今日は食欲がありません。
ソファに横になって過ごしました。
夕方、外に出て花に水をやると少し気分が良くなったようです。
頑張り屋のますチャンなのにです。 今、ソファで横になっています。

「いい人生、幸せな人生だった。自分の幸せのブニを全部使い果たしたのだろう」
「すばらしい子供たちに育ってくれたことがとてもうれしいい」
「すばらしい伴侶を得たことに安堵している」
このような話をしています。
明日は気分が良くなってくれるといいですね。



■2013年9月29日(日) 帰宅2日目 一日えらい
一日中えらい、食欲なくほとんど食べず、ソファで横になって過ごす、便秘4日目。

朝、二人で石匠の里公園までウォーキング。
体調は昨日より少し増し。階段・坂ではえらいが、平地歩きは速い。

・あんだら話の引継ぎをした。
 代表を引き受けてくれた串田(代表)と立石さんが来宅。
 関係書類、通帳、各種資料を納めたCDを渡す。

・見舞客: 妻の弟夫婦二組、妹。フラワーアレンジメント、ぶどうもちをいただく。
 昼食は全7人揃って山田家うどん。

・夜、長男・孫と Skypeのビデオ通話。

妻の病床日記 2013,09.29(日)
4:00〜ラジオ深夜便きいていたが 5じ頃から又ねてしまう
6じすぎ起床 Heと石匠公園まで歩く
7:30 朝食 みそ汁 卵やき 干物 きのうの鍋の残り
10:30 串田さん立石さん来て下さってあんだらの引きつぎ

11:00 三本松から4人お見舞いに来てくれる
12:00 山田家(うどん)で食事
15:00 玉井 先生から歌集『屋嶋』届く
16:00 庭の草ひく(つゆ草など) 気分よし



■2013年9月30日(月) 気力はあるが気分悪い 外泊を終わり病院に戻る
3〜4日便秘が続く。今朝、出そうになったが出なくて苦しい。
9時半頃、病院へ戻り、薬で出た。

月曜日は、高松病院すぐ近くの総合福祉センターで楽しいコーラスの日。
入院中も行けるかもと考えていたが、あきらめた。

習字道具を持ち込んだ。書ければいいのだが。
夕方の食事前、吐き気があって気分悪そう。

同室に新たな入院患者あり。

 
同室の嫗の溜息もれるごとわが魂の細る心地す

妻の病床日記 2013,09.30(月) はれ 雲多し
12じ前からラジオ深夜便
4じ前からきくもうつうつ
6じ前におきる 石匠公園まで歩く ラジオ体操して 7じすぎ帰る(ちゅうさんいない)

9:00 食事するも出そうで便でず
9:40 病院へ戻り浣腸してもらってやっとらくになった(10:20分)

12:00 昼食 肉じゃががおいしかった
    (長女)からTel 11(金)の夜に帰る ホテル泊で
    今夜は下痢ぎみに ちょこっと2〜3回 余りでない
    ひるね
16:00 Heくる 化粧・乳液もってきてもらう
    しんどくて食欲なし 吐き気して受け皿もってきてもらう
18:00 夕食 余りたべられず TVクイズ番組で気をまぎらせる
21:00 を待たずねる
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